江戸時代の製法で石から吹きガラスをする講座。
25日の月曜日が最終回でした。
↓前回「粗煮」でガラス化したものをこの一週間の間に再びスタンパーミルでついて粉状にしたもの。
サラサラ。
小麦粉みたい。
でも粉のわりに超重い。(半分くらいは鉛なので)
これをまた江戸時代の資料をもとに再現した手作り溶解炉で溶融します。
今回は最後に吹きガラスする予定なので、出来るだけガラスをキレイに溶かしたい。
なのでなるべく長時間溶融できるように、前日の夜10時から火を入れはじめました。
↓お馴染みの佐川窯。(佐川さんがつくったので、そう呼んでます)
燃料は前回同様、バーベキュー用の木炭。
最初はとろ火であぶってるだけなのでとっても退屈。
差し入れをたくさん頂いたので夜中なのにバクバク食べてしまいました。
受講生のMさんも夜中なのに来てくださり、窯焚きを手伝ってくれました。
(シュークリームももらった!わーい)
ヒマながらも焚き続けること4時間。
午前2時ころの時点で炉内温度800℃くらい。
ルツボ内をチェックすると熱で真っ赤になっているので、原料投入を開始することにする。
お玉で先程の粉状のガラス原料をルツボ内にいれます。
数回に分けて原料全てを入れました。
その後はひたすら。ひたすら。ひたすら温度を上げる。
一時は1000℃超えも達成。やったー。
そして…そのまま朝に突入。
9時に皆さん集合します。
11時くらいまでは引き続きひたすら温度をキープし続ける作業。
木炭をくべ続ける。
安い炭だからか?すごい火花。
11時くらいの時点で「もういいくらいかなー」ということでルツボ内をチェックする。
竿の先にガラスをちょっぴり付けてみる。
おおー!
うつくしい!
キレイに溶けている。
というわけで、まずスタッフのほうで金魚玉(江戸時代に使われていた金魚鉢)を吹いてみます。
次にお昼をはさんで受講生のみなさん、ひとつづつ江戸時代風の盃を作ります。
作り方は現代風のポンテをとるやり方を採用してしまいましたが…。
当時は蜘蛛手という金属の道具を使っていたようです。
その辺はまだまだ研究しきれていないワタシたち。
みなさん可愛らしい盃が1つと、もう1つづつ好きなものを制作しました。
温度が高いうちは何故か緑がかった黄色に見えます。
なんでかな?
この作品たちは徐冷炉のなかで一晩かけてゆっくり冷まします。
興奮しながらも、講座自体はこれで終了。
みなさん終了証を手に解散。
…休み明けて水曜日。
作品が徐冷炉からでてきました。
わーキレイ!
透明!
色がついてない!
去年はたしか、もう少し鉄分混入による緑色がうっすら付いていた。
今年はものすごくキレイな透明だー。
というわけで。
今回の講座おしまい。
大成功。
みなさんのおかげです。
この講座、日程は未定ですが、またぜひ企画する予定です。
みなさんお誘いあわせのうえ是非。
今回も感動させてもらいました。
(ニシヅカ)