江戸時代の製法で、石から吹きガラスをする講座。
第1日目が無事おわりました。
つかれた。。けど面白かった。
今回は5人の好奇心旺盛な方が参加してくださっています。
今日は、まず9時に体験館に集合。
江戸時代のガラスつくりについてや、歴史についてなど、少しお話したあと。
いよいよ山登りに出発。みんなで車に分乗して古城山(土田の城山)に向かいます。
山でガラスの原料となる石を取ってくるんです。
古城山はそんなに高い山ではないのですが、ほとんど整備されてないのでちょっと大変。
山に「よじ登る」って感じ。
そして道すがら、私たちが探すのは「白いチャート」。
二酸化珪素を多く含み、なるべく不純物の少ない「白いチャート」を見つけます。
この山自体が堆積岩の地質のようで、頂上に近づくとそこらじゅうに「白いチャート」が見られます。
そして。ほどよいチャートを…いざ!
とっても良い石が取れました。
↑ここが山頂(だと私たちは思っている)箇所に到着。
みんなで一息入れて、下山します。
下山は登りより危険。山登りの達人からの「小股で」というのと「3点で」というのを心に刻んで下山します。
ロープやチェーンがないと怖い箇所もたくさんあります。
みんな無事に山から降りることができてひと安心。
体験館に戻ってきた時点でもうお昼。
お昼ごはんを食べて休憩したあと、今度は石を炭火で焼く作業。
まずは取ってきた石をきれいに洗います。
表面の土や苔をこすって落とします。
そしてあんまり大きな石はハンマーで作業しやすい大きさに砕きます。
その間に炭火をおこす係の人が火をおこします。
本当は江戸時代はもっとこだわった炭を使っていたのかもしれませんが、私たちは金銭的な理由からバーベキュー用の安い木炭。
そして、せっかちな私たちは、火をつけるのもこんなでかいバーナーを使います。
すぐに火が点くので、楽チンなのです。
温度が上がるようにドライヤーを突っ込んで風を送っています。
たぶん江戸時代はふいごを使ったんだろうな。
ごうごうと火が上がったところで、石を投入。
そのまま20分ほどみんなでおしゃべりしながら待ちます。
20分くらいで石が真っ赤というか真っ白?になるので、それをつかんで…
水を張ったタライにどぼん。
急冷。しゅわー。
石を焼くのは、砕きやすくするためです。
カンカンに熱しておいて水に投入して急冷すると、石がもろくなって手でもポリポリ割れるようになります。
それをこんどは分別作業。
あまり赤い箇所は鉄分が酸化しているので、そのまま使うと鉄分がガラス内に入り緑色になってしまいます。
今回はなるべく無色透明のキレイなガラスを目指したいので、汚いところは取り除きます。
今日の講座はここまで。
みなさん今日はお疲れさまでした。
次回までにスタッフが、この石片を陶芸用のスタンパーミルでついてフルイにかけ、粉状にします。
江戸時代はたぶん水車の動力を使い石臼などで搗いていたのかな?と思いながらも、水車を持たない私たちは電気ミルを使います。
次回は6月11日(月)。
今回つくった石粉と金属鉛を混ぜ合わせる作業です。
次はお料理作ってるみたいな面白い作業です。
楽しみだー。
(ニシヅカ)