先週、川崎にある彩グラススタジオという工房に『マーティン・ジャネッキィ』というチェコの作家さんのデモンストレーションとスライドレクチャーを見に行ってきました。
ブローでリアルな人の顔などを作る作家さんのようです。
すごくリアルなので初めキャストか型吹きかしら…と思いましたが、全て宙吹きで作っているそうで、驚き。
今回は、どうやって作るのか見たかったのが7割、彩グラススタジオ自体を見たかったのが3割。
行きしなに間に合わなそうだったのでタクシーに乗ったら運転手さんと共に迷いまくって結局、少し遅れて着くともうデモは始まっていて、下玉が出来たところ。
どうやらこんな計画で作るらしい。
色はパウダーを何度も重ねて振りかけ。
くくって首のくびれを作り。
先端に穴を開け、少し広げる。
酸素ハンドトーチで焼いて。
こんな特注の道具を使い。
内側から押して成形。
ハンド酸素トーチを非常に多用。途中、酸素ボンベが空になるハプニングもあり。
基本的に酸素トーチで焼き、内側から押して成形、といういたってシンプルな技法。トーチの焼き加減の使い分けによって細かい表情を表現。
頭を閉じました。
細かいシワ、ホクロなど作り、
顔の出来上がり。
すごくリアル。
後ろ姿。
それをアシスタントが延々キープしている間に、シルクハットを作る。
三つ足の非常に大きなポンテ。
シルクハット完成。
そして合体。
首を加工して完成。
完成の良い写真が無くすみません。
三つ足ポンテは叩き落とすのではなく、ハンド酸素トーチで焼いてハサミで切り落としていました。
作業時間3時間半くらい。
普段もっと大きな作品は9時間くらいかけて作ることもあるんだそうです。
作家さんはチェコ出身。両親共にガラス工場で働くガラス一家に生まれ、13歳からもう吹きガラスを始め、色々な国のガラス工場で働きながら、最初は仕事の合間に練習で顔を作り始めたのがキッカケ、現在ではアメリカの工房で作品作りをしているのだそう。
彩グラススタジオ自体も今回初めて行きましたが非常に使いやすそうな工房。
小さ過ぎず大き過ぎず、個人工房なのにすごく整った設備と個人工房ならではのいろんな工夫など。
素敵な工房でした。
この記録的猛暑のなか、当たり前だけどすごく暑かった。
見ている私たちもダラダラ汗をかいたので、作業している方々は酷暑の中、火の前で長時間さぞ大変だったと思われます。
スライドを見せてもらい、最後、パーティーとオークションは電車の時間の都合で参加出来ずに帰ってきました。
面白いものを見せてもらいました。
(ニシヅカ)